
Jean-Léon Gérôme · PD
絨毯商人
作品情報
ストーリー
「絨毯商人」は1887年の作。ジャン=レオン・ジェロームが数年前、たびたび出かけた東方の旅の一度でカイロに見た光景をもとにしている。彼はパリのアカデミスムを代表する巨匠で、写真のように細密な描写で知られた。その筆づかいがここでは市場の中庭に注がれる。石段の高みから大きな絨毯が垂れ下がり、その下では買い手たちが地面に広げた品々に身をかがめている。結び目の一つ一つ、壁のタイル、しぐさのすべてが正確に写し取られている。ヨーロッパがアラブ世界にもっとも心を奪われ、植民地拡大が頂点にあった時代で、オリエンタリズム絵画が売っていたのは、まさにこうした市場の眺めだった。作品は現在ミネアポリス美術館にある。




