
Caspar David Friedrich · PD
墓地の門
作品情報
ストーリー
1820年代の後半、フリードリヒは50代のなかばにさしかかっていた。1824年にドレスデン美術学校の風景画の教授職は彼のもとには来ず、その翌年には重い病を得て、しばらく油彩から遠ざかっている。この絵はその後のもので、縦31センチほど、両手に収まる大きさしかない。描かれているのはドレスデン近郊の墓地の門である。崩れかけた壁と傾いた扉を画面の手前いっぱいに据え、その向こうにあるはずの十字架や礼拝堂の眺めを、ほとんど塞いでしまっている。明るいのは門の内側だけで、絵を見る者が立たされているのは、日の当たらない外側のほうだ。




