
Jean-Léon Gérôme · PD
キリスト教殉教者の最後の祈り
作品情報
ストーリー
この絵は1863年に注文されましたが、ジェロームが引き渡したのは1883年でした。本人は後に、この主題はとりわけ難しく、20年以上のあいだに三度描き直したと述べています。その長い制作期間を知ると、画面の緊密さがよくわかります。競技場は巨大で、中央には淡い衣を着たキリスト教徒たちの小さな一群がひざまずいて祈り、砂の上では獅子が待ち、近くには十字架に縛られた別の人物たちもいます。ジェロームは、舞台を古代ローマのキルクス・マクシムスと説明し、折り返しの標柱や地面の戦車の轍をその根拠に挙げました。けれどもウォルターズ美術館は、観客席はむしろコロッセオに近く、背景の丘の巨像と神殿はローマのパラティーノよりアテネのアクロポリスを思わせるとしています。ここでの古代は、厳密な復元というより、劇的効果のために組み立てられています。




