
Peter Paul Rubens · PD
カール5世によるチュニス征服(1535年)
作品情報
ストーリー
1640年5月にルーベンスが世を去ったとき、このオーク材の板絵はまだ仕上がっていなかった。制作は1638年から翌年ごろとされ、ベルリン絵画館はこの作品を、彼の描き方の段階がそのまま見える例として紹介している。白亜の地塗りの上に青灰色の薄い層を重ね、周りの騎馬の群れは細い茶色の線で輪郭が示されるだけで、色がしっかり置かれているのは画面の中央だけだ。描かれているのは、およそ100年前の1535年の出来事である。皇帝カール5世は自ら艦隊を率いて、前年にオスマン帝国の提督ハイレッディン・バルバロッサが奪ったチュニスへ向かった。左上で燃えているのは港を守るラ・グレタの要塞で、7月に陥落した。その下で輝く甲冑を着て馬に乗るのが皇帝、その前の白馬にまたがるのが皇帝軍の指揮官デル・バスト侯である。




