
プロメテウスによる人間の創造
作品情報
ストーリー
1510年から1515年ごろのいずれかの時期に、ピエロ・ディ・コジモは部屋の板張りにはめ込むための横長の板絵を二枚描きました。そこに描かれたのは、美術館によれば近代の画家がまだ誰も物語として絵にしたことのなかった題材、プロメテウスの神話です。これはその前半にあたります。中央に立つのは、プロメテウスがこしらえた若者の像です。そのそばで女神ミネルウァが彼と語り合い、やがて像に命を吹き込む火花を求めて、彼を天へと連れて行きます。ピエロが拠り所にしたのはボッカッチョでした。ボッカッチョは異教の神々についての大著の中で、この古い神話を、人間がつくられ、そして教え導かれる物語として読み直していたのです。後半の板絵は現在ストラスブールにあり、物語を締めくくっています。プロメテウスは太陽の車から火を盗み、松明で像を目覚めさせ、メルクリウスによって木に縛りつけられ、そばではユピテルの鷲が待ち構えています。二枚はいま別々の国にあり、ミュンヘンのこの板絵は1918年にベルリンのカウフマン・コレクションから購入されました。




