
Anthony van Dyck · PD
茨の冠
作品情報
ストーリー
この大きな絵を描いたとき、ヴァン・ダイクはまだ20歳ほどで、アントウェルペンでルーベンスの最も重要な助手として働いていた。それは画面によく表れている。たくましい筋肉の体と、暗く抑えた光はルーベンスの工房のものだが、キリストの顔にはすでに、ティツィアーノをはじめとするヴェネツィア派のやわらかな描き方がのぞいている。兵士たちが縛られたキリストに茨の冠を押しつけ、嘲っている。ヴァン・ダイクは完成したこの絵を師ルーベンスに譲ろうとしたが、断られた。のちにスペイン王フェリペ4世がこれを買い上げ、エル・エスコリアルに納めたのち、1839年にプラド美術館へ移された。




