キリストの磔刑

Jacopo Tintoretto · PD

キリストの磔刑


作品情報

制作年
1552
技法
油彩、カンヴァス
種類
絵画
寸法
153.5 × 247 cm

ストーリー

芸術家列伝を著したフィレンツェのジョルジョ・ヴァザーリは、ティントレットを絵画がかつて生んだなかで最も並外れた頭脳と呼びながら、筆の跡が見えるほど粗いスケッチを完成作として通してしまう、と不満を漏らした。1550年から55年頃に描かれたこの画布を見ると、ヴァザーリが何に引っかかったのかがわかる。十字架の下の人物たちはほとんど色を持たず、超自然的な光を浴びて黒い空を背にぎらりと浮かび上がり、素早く開いた筆致で置かれている。この絵は長いあいだ、ティントレットが1560年代半ばにヴェネツィアのスクオーラ・グランデ・ディ・サン・ロッコのために描いた巨大な《磔刑》の油彩スケッチだと考えられてきた。いまでは美術館はこれを独立した作品とみなしており、幅が2メートル半近くあることからも、小さな習作ではなかったことがわかる。アルテ・ピナコテークには、バイエルン選帝侯の絵画館から入った。

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