
ラマダン明けの日
作品情報
ストーリー
画面の上の二つの隅を見てください。片方にはディネの署名と1895年の年記、もう片方にはアラビア文字で町の名「ラグアト」が書き込まれています。題名の「ラマダン明けの日」は、断食月が終わったあとの祭り、イード・アル=フィトルの初日を指します。白いバーヌースと頭布をまとった男たちが、ゆっくりとした列になってこちらへ進み、何人かは目を伏せています。画面のほとんどを白い毛織物が埋め尽くし、中央近くの若い男だけが、金の刺繍の入った暗い色の外套を羽織っています。いちばん手前の人物の脇には、赤い柄物の布が垂れています。フランス国家は1896年、存命画家の作品を集めたパリのリュクサンブール美術館のためにこの絵を買い上げました。イスラムの祝祭の日の群衆は、描かれてからわずか一年ほどで国の所蔵品になったのです。



