
Jean-Léon Gérôme · PD
カエサルの死
作品情報
ストーリー
1867年、パリ万国博覧会に出品するためにジェロームが描いたこの絵で、最も目を引くのは何が描かれていないかである。画家が選んだのは暗殺そのものではなく、その直後だ。ユリウス・カエサルはすでに息絶え、倒れた玉座の脇に打ち捨てられている。共謀者たちは短剣を高く掲げ、光の差す出口へと駆け去っていく。手前の床は、点々と続く血の跡を除けば、がらんと空いたままだ。ジェロームは考古学的な正確さにこだわった画家で、床の敷石から議場の柱まで、古代ローマの劇場を丹念に再現している。




