
Hans Memling · PD
洗礼者聖ヨハネと寄進者
作品情報
ストーリー
この小さな板絵は、もとはもう一枚の板と対になった二連画の右翼でしたが、いつのころか引き離され、別々の道をたどりました。こちらは1863年にロンドンの所蔵家のもとで記録され、その後パリの実業家ウジェーヌ・セクレタンのコレクションに入ります。1889年の彼の売り立てで収集家エドゥアール・アンドレが買い取り、1894年、未亡人ネリー・ジャックマールが亡き夫をしのんでルーヴルに寄贈しました。二枚がふたたび一対に戻されたのは、どちらもルーヴルに入ってからのことです。画面では洗礼者ヨハネが、ひざまずく男の肩に手を置き、もう一方の手で画面の外、聖母子のいる翼のほうを指さしています。この男は、足もとの草むらに紋章が描かれていることから、ブルッヘの香辛料商ジャン・デュ・セリエと考えられています。




