神殿から追放されるヘリオドロス

神殿から追放されるヘリオドロス


作品情報

アーティスト
ラファエロ
制作年
1511
技法
フレスコ画
種類
絵画
寸法
500 × 750 cm

ストーリー

ラファエロはこの物語を紀元前2世紀のエルサレム神殿に置き、そこに生身の教皇を運び込みました。題材は旧約聖書の『マカバイ記二』です。シリアの王が大臣ヘリオドロスを送り、神殿に納められた財宝を奪わせようとします。大祭司オニアスが祈ると、恐ろしい馬にまたがった黄金の甲冑の騎士と二人の若者が現れ、侵入者を打ちのめして追い出すのです。

ラファエロがこれを描いたのは1511年から1512年にかけてで、教皇が私的な謁見に使った部屋でした。彼は出来事を画面の両端に押しやっています。奥の金色のドームの下では、オニアスが祭壇の前でひざまずいて祈っています。右では馬がヘリオドロスの上で棒立ちになり、倒れた彼のそばには盗んだ財宝が散らばり、二人の若者が駆け寄ってきます。壁の中央はほとんど空いたままで、長い通路が建物の奥へと続いています。

左側では、物語の外にいるユリウス2世が輿に乗って運び込まれ、動じることなく成り行きを見つめています。在位の多くを教会の領地と収入を取り戻す戦いに費やした教皇が、ここでは天そのものが聖所から盗人を追い払う様子を眺めているわけです。輿を担ぐ男たちも肖像です。ヴァザーリは、そのうちの一人、ひげの担ぎ手に版画家マルカントニオ・ライモンディの姿を認め、この同定は以後ずっと受け入れられてきました。

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