
人類の堕落
作品情報
ストーリー
美術館はこの小さな「人類の堕落」を1537年以降の作としています。クラーナハが60代半ばを迎えた頃で、1500年頃にウィーンで描いた「磔刑」から、およそ40年後にあたります。その「磔刑」も同じコレクションにあります。アダムはエバの腰に腕を回し、エバは片腕を彼の肩に掛けて、もうリンゴを口へ運んでいます。もう一方の手がつかむ枝には、蛇が巻きついています。二人の後ろでは、一頭の鹿が草の上に静かに伏せています。この板絵がウィーンに来たのは、ナポレオン戦争のためでした。17世紀には1654年から1668年までザルツブルク大司教を務めたグイドバルト・トゥーンの所蔵で、その後も大司教の宮殿に残されました。1803年に大司教領が世俗化され、1805年にザルツブルクがオーストリア領になると、そこにあった絵は皇帝のものとされ、この一枚も1806年にウィーンの皇帝のコレクションに入りました。




