
四大元素:火
作品情報
ストーリー
1570年ごろのアントウェルペンはヨーロッパ有数の交易港で、そこに住む外国商人のなかにポルトガルの裕福な一族、シメネス家がいました。ナショナル・ギャラリーは、1569年と1570年にこの町にいたフェルナン・シメネスが、この絵と、四大元素をひとつずつ表す残り三点の注文主だった可能性が最も高いと考えています。「土」と「水」は1569年、「空気」とこの作品は1570年の年記を持ち、その年は戸口の上に描かれています。「火」の場面は台所です。手前では女中たちが鳥や肉の塊を扱い、奥のかまどのそばでは若い男が腰掛けに座って水差しから飲み、女たちが火をかき立てています。開いた戸の向こうの部屋では、キリストがマルタとマリアと語り合っています。ブーケラールは署名を七面鳥の近く、テーブルの縁にそっと記しました。




