
Jan van Eyck / Hubert van Eyck · PD
ヘントの祭壇画(翼を閉じた状態)
作品情報
ストーリー
ゲントの聖バーフ大聖堂に置かれたこの多翼祭壇画は、ふだんは閉じられていました。翼を開くのは祝日だけで、市民が日常的に見ていたのはこの灰色の外側です。上段には受胎告知が横に広がり、下段では寄進者の夫妻が向かい合ってひざまずいています。ゲントの裕福な市参事会員ヨドクス・ファイトと妻エリザベート・ボルルートで、祭壇画が納められた礼拝堂の費用を出したのはファイトでした。二人のあいだに立つ二人の聖ヨハネは、壁龕の石像に見えるよう灰色だけで描かれています。祭壇の上には木彫の祭壇飾りを置くのが当たり前だった時代の選択です。2012年から2016年の修復で、この外側の板の約70パーセントが後世の加筆だと分かりました。それを取り除くと、寄進者の衣の本来の色調が戻ってきました。




