
Jean-Léon Gérôme · PD
ブルサの大浴場
作品情報
ストーリー
19世紀後半、蒸気船と鉄道でオスマン帝国が身近になると、ヨーロッパの画家たちは東方の風俗を好んで描いた。ジェロームもたびたび地中海の東を旅し、この作品ではトルコ北西部ブルサの浴場を主題にした。大理石の広間に湯気が立ちこめ、女たちが湯浴みをする。細部まで磨き上げられた滑らかな筆致は、アカデミーで頂点に立った画家の技量そのものだ。ただしこうした浴場の情景は、実際に見た記録というより、ヨーロッパ人が思い描いた東方の幻想を多分に含んでいる。水面に映る光と、床の石の冷たさまで、絵は入念に描き分けている。




