
Sailko · PD
緑の帆
作品情報
ストーリー
画面の中央に浮かぶのは、ヴェネツィアの潟で働く漁船です。緑の帆には、赤い星と丸い赤の紋様が描かれています。潟の漁師たち、とりわけキオッジャの漁師は、星や十字、動物、頭文字などを自分たちで帆に描き、遠くからでもどの家の船かわかるようにしていました。奥の左手には、サン・マルコ広場の対岸の島に建つサン・ジョルジョ・マッジョーレ聖堂の鐘楼とドームが見えます。手前では、木の係留杭のあいだをゴンドラが進んでいきます。シニャックがこの絵を描いたのは、初めてヴェネツィアを訪れた1904年のことです。四年後の1908年には、ブリュッセルの前衛的な美術団体「自由美学」の記念展に出品しました。1976年、娘のジネットが、生涯手元に置く権利を残したうえで、この絵をフランス国家に寄贈しています。




