
聖家族と洗礼者聖ヨハネ
作品情報
ストーリー
1618年か1619年、アントウェルペンの画家や収集家の小さなグループが資金を出し合って、カラヴァッジョの大作《ロザリオの聖母》を買い取り、町のドミニコ会聖堂に寄進しました。これでアントウェルペンの画家たちは、数本先の通りでカラヴァッジョの実物を見て学べるようになったのです。その数年後に描かれたこの板絵も、そこから何かを学んだように見えます。ヨルダーンスは四人の人物を画面の手前ぎりぎりまで押し出しています。マリア、ヨセフ、葦の十字架を持つ幼い洗礼者ヨハネは、三人ともこちらを見つめています。幼子イエスだけが右へ目をそらし、ロザリオの珠を握りしめて、何か別のことを考えているかのようです。このロザリオはあの祭壇画を思い起こさせると同時に、ヨハネの葦の十字架と同じく、やがて訪れる受難を予告しています。家族の背後では、翼をたたんだ彫刻の天使が青い幕を背に立っています。1838年にノーサンバランド公がこの絵をナショナル・ギャラリーに寄贈し、1862年から1929年まではダブリンのアイルランド国立美術館に貸し出されていました。




