
Antonio da Correggio · PD
洗礼者聖ヨハネのいる聖家族
作品情報
ストーリー
1518年ごろ、コレッジョはまだ三十歳前で、やがて名声をもたらすことになるパルマの壁画に取りかかろうとしていた。縦63、横53センチほどのこの小さな板絵は、まさにその時期のものだ。のちに彼の特徴となる、顔立ちのやわらかさと、溶け合うようなおぼろな光を、当時の彼は試している。聖母が幼子を抱き、幼い洗礼者ヨハネが近づく、私的な祈りのための親密な場面である。この板絵そのものの来歴が興味深い。イングランド王チャールズ1世、ついでルイ14世の収集品を渡り歩きながら、十九世紀のほぼ全期間、人々はこれを名もないロンバルディア派の作と考えていた。1921年になってようやく、ロベルト・ロンギがコレッジョの手に戻した。板の裏面には、今もチャールズ1世の紋章が残っている。




