
預言者を伴うホデゲトリアの聖母
作品情報
ストーリー
聖母は片腕で幼子キリストを抱き、もう一方の手で幼子を指し示しています。この身ぶりにこそ、ホデギトリアと呼ばれる図像の型のすべての意味が込められています。ホデギトリアとは「道を示す者」という意味です。聖母は手を自分からそらし、救いへの道である幼子へと向けています。この板絵を特別にしているのは、縁を巡る人物たちの環です。彼らは旧約聖書の預言者で、それぞれが巻物を手にしています。おとめが子を産むと、はるか昔に告げた人々です。縁と中央は互いに応え合っています。巻物に記された約束と、その腕に抱かれた、果たされた約束とが響き合うのです。描かれたのは1566年、オスマン支配の世紀の只中で、ブルガリアの工房がこうした古いビザンティンの様式を木とテンペラのうちに保ち続けていた時代でした。




