
聖体の制定
作品情報
ストーリー
この小さな板絵は、祭壇画の下段にあたるプレデッラの中央にはめ込まれていました。技術調査で左端に穴の痕跡が見つかり、おそらく鍵穴だったと考えられています。つまりこの「最後の晩餐」は、聖別されたパン、聖体を納める小さな戸棚の扉でもあったのです。祭壇画はおそらくフェラーラのサン・ドメニコ聖堂のためのもので、1493年10月に亡くなったフェラーラ公妃エレオノーラ・ダラゴーナを記念して作られたのかもしれません。彼女はミサのパンに宿るキリストの御体を深く崇敬していました。食卓の中央でキリストが掲げて祝福する白いホスチアが、この絵の中心です。そのまわりのワインの入ったガラス瓶や透明な杯、ちぎったパンを、エルコレ・デ・ロベルティは小さな静物画のように描いています。




