
法官カドゥアスケル
作品情報
ストーリー
カザスケルは、「軍の裁判官」を意味するカドゥアスケルを縮めた呼び名です。この職は14世紀に、スルタンの遠征に同行して兵士どうしの争いを裁く一人の裁判官から始まりました。帝国が二つの大陸にまたがるようになると、職は二つに分けられます。一人はヨーロッパ側の諸州ルメリを、もう一人はアジア側のアナトリアを受け持ちました。それぞれが自分の担当地域の裁判官や法学の教師を任命し、二人とも大宰相とともに御前会議に列席しました。
ヴァンムールの時代にも、肩書きにはまだ「軍」の字が残っていましたが、仕事はとうに法廷に移っていました。アムステルダム国立美術館によれば、その権限の多くはすでにほかの役人の手に渡っていたといいます。この裁判官は、カドゥアスケルの目印だった大きなターバンと毛皮の縁取りのある外衣を身につけています。




