
Eugène Delacroix · CC-BY-SA-4.0
哀悼(墓の中のキリスト)
作品情報
ストーリー
ドラクロワがこの絵に取りかかったのは1847年で、その年の4月、オランダの伯爵テオドール・ド・ジェロエスが、完成前のこの作品を2000フランで買うことを約束しました。1848年3月のサロンに出品されたとき、パリはまたも革命を経たばかりで、国王ルイ=フィリップは国外に逃れ、その年のサロンは審査なしで開かれ、画家たちが送ったものをすべて展示していました。キリストの亡骸を六人の会葬者が囲んでいます。左に聖母、手前に深紅のマントの聖ヨハネ、そして遠い地平線にはゴルゴタの三本の十字架が荒れた空を背に立ち、そのせいで青ざめた遺体と白い屍衣がいっそう際立ちます。1873年、オペラ歌手ジャン=バティスト・フォールがパリの競売でこの絵を6万フランで売りました。ジェロエスが約束した額の30倍です。何年ものちに、ドラクロワは日記に、この絵を前にすると自分でも驚くほどの感動が湧くと書き残しています。




