
Peter Paul Rubens, The Lion Hunt, 1621. Wikimedia Commons. · PD
ライオン狩り
作品情報
ストーリー
1621年ごろ、ルーベンスはヨーロッパ各地の君侯のために描いてきた巨大な狩猟画の連作を仕上げつつあり、このミュンヘンの画布はその時期を締めくくる一枚だった。幅はおよそ四メートルに及ぶ。中央では黄褐色の獅子が咆哮のさなかに立ち上がり、すでに一人の狩人がその顎に噛まれている。騎手たちは槍と曲刀を手に四方から迫る。ルーベンスは場面全体を一本の対角線に締め上げ、手足とたてがみと武器が組み合い、目はどこにも留まれない。彼は失われたレオナルドの壁画『アンギアーリの戦い』を学び、あの張りつめた馬と人のもつれをそこから借りている。奥では一人の騎手が淡い色の馬で駆け込み、場面の奥行きを開いたまま保っている。




