
Didier Descouens · PD
秋のセーヌ川の小さな支流
作品情報
ストーリー
1890年のギュスターヴ・カイユボットは、もうパリにほとんど住んでいなかった。1888年にセーヌ下流のプティ=ジュヌヴィリエに居を定め、庭と温室を作り、帆走ヨットを設計し、村の議員もつとめていた。印象派展に出品したのは1882年が最後である。題にある「小さな腕」とは、中洲と岸のあいだを流れるセーヌの細い分流を指す言葉で、その水面は彼の家のすぐ前にあった。カイユボットは同じ場所を季節ごとにくり返し描いており、これは秋の一枚、縦長の画面である。分流の向こう岸はアルジャントゥイユで、1870年代にモネが舟を改造したアトリエを浮かべていた町にあたる。




