
Ivan Shishkin · PD
森の中の水車小屋
作品情報
ストーリー
これはカンヴァスではなく厚紙に油彩で描かれた小品です。右下にキリル文字の署名と1896年の年記があり、裏面にはロシア語の題名と展覧会のスタンプが残っています。この年、シーシキンは64歳でした。翌1897年、彼はサンクトペテルブルク南方のルーガ近郊プレオブラジェンスコエで、ほぼ同じ題名の大きなカンヴァス作品《森の中の水車小屋、プレオブラジェンスコエ》を完成させます。こちらは現在、タシケントのウズベキスタン国立美術館が所蔵しています。ただ、この厚紙の作品と大作との関係を示す資料は公表されておらず、同じ晩年に描かれた別々の作品と見るのが妥当でしょう。この小品は個人の手元に残り、2013年6月にロンドンのサザビーズで競売にかけられました。その際の状態報告書には、上端に沿って小さな穴が四つあり、絵具の剥落も何か所か見られると記されています。




