
Peter Paul Rubens · PD
奇跡の漁
作品情報
ストーリー
メヘレンの魚商組合がこの祭壇画を注文したのは、漁業にとって苦しい50年がようやく終わり、束の間の繁栄が訪れた時期でした。ルーベンスは1617年から1618年にかけて、ダイレ川向こうの聖母教会にある組合の祭壇のために三連祭壇画を描き、主題はまさに彼らの仕事にふさわしいものでした。夜通し何も獲れなかった漁師たちが、キリストの言葉に従ってもう一度網を打つと、網が破れそうなほどの大漁になります。チョークと油彩で紙に描かれたこの一枚は、祭壇画の中央パネルをもとに、アントウェルペンでルーベンスのもとで働いていたスヘルテ・ア・ボルスウェルトの版画の原図として描き直したものです。原画のパネルより横に広いため、画家はその余白を生かしました。下端では水に浸かった二人の男が網を引き、左奥からはもう一艘の舟が漕ぎ寄せて荷揚げを手伝おうとしています。




