神殿奉献(聖母マリア)

神殿奉献(聖母マリア)


作品情報

アーティスト
作者不詳
制作年
1505
技法
シナノキ材板に彩色
寸法
36 × 20 cm

ストーリー

この細長い板絵が描かれた16世紀初め、画題となった祝日は西方教会ではまだ新しいものだった。教皇シクストゥス4世が「聖母の神殿奉献」の祝日を西方教会全体に広げたのは1472年のことで、1568年にはピウス5世が一時これを暦から外している。物語は聖書にはなく、外典の『ヤコブ原福音書』に由来する。ヨアキムとアンナが三歳の娘マリアをエルサレムの神殿に連れて行ったという話だ。画面では少女がひとりで急な階段を上り、ほどいた髪が背中に垂れている。上では赤い衣の祭司がひざまずいて彼女を迎える。下にいるのはおそらく両親で、老人は家の形をした小箱を抱え、赤い衣の女性が少女に向かって手を上げている。作者は名の知れないウィーンの画家で、菩提樹の板に描いた。この板絵はウィーナー・ノイシュタット近郊のゼーベンシュタイン城から出たもので、1922年にリヒテンシュタイン侯ヨハンがウィーン美術史美術館に寄贈した。

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