
Gustave Courbet · PD
腐った岩
作品情報
ストーリー
この風景画には「地質学的習作」という副題がついている。依頼主はジュール・マルクー。フランス東部ジュラ地方の町サランに生まれた地質学者で、アメリカで長く活動し、合衆国の地質図を最も早い時期に出版した一人である。彼がクールベに描かせたのは、ベラン砦の下にあるロシュ・プーリ、つまり「腐った岩」と呼ばれる場所だった。断層をはさんで、砕けた黄色い石灰岩と白い石灰岩が接している。パレットナイフで絵具を厚く塗るクールベの技法なら岩の層を正確に描き出せると、マルクーは見抜いていた。左上には砦とその橋が小さく見える。手前の岩の前には、黒っぽい人影がかがみこんでいる。見つけにくいほど小さいが、これがマルクー本人である。作品には1864年の年記があり、1928年に遺贈によってサランの町のものとなった。




