
Paul Signac · PD
サモワのセーヌ川(習作)
作品情報
ストーリー
1899年、ポール・シニャックは『ウジェーヌ・ドラクロワから新印象主義へ』を刊行した。色を混ぜずに並べて置く描き方の来歴と理屈を、画家自身の手でまとめた本である。同じ年、七年ほど根を下ろしていた地中海のサン=トロペを離れ、フォンテーヌブローの森に接するセーヌ河畔の村サモワで、厚紙に油彩の習作を重ねた。同じ川の曲がりと同じ家並みを、朝、昼、夕と時刻を変えて描いている。一枚は縦27センチ、横35センチほどの手に持てる大きさで、12点ほどの連作は1902年にパリの個展に並んだ。ミュンヘンにあるこれらの習作は、フランスの現代絵画を集めた館長フーゴ・フォン・チュディの縁で、1912年にベルリンの収集家の寄贈として新絵画館に収められた。




