
John Constable · PD
デダムの谷
作品情報
ストーリー
コンスタブルがこの眺めを描いたのは1828年、妻マリアが結核で世を去った年である。七人の子と、その後ついに癒えることのなかった悲しみが残された。苦しい時期に彼がよくそうしたように、サフォークの境にある少年時代の谷へ戻り、ガン・ヒルの上から、うねるストゥア川に沿ってデダムの教会のほうを見下ろした。この一帯は何度も描いてきたが、これほど意欲的に描いたことはなかった。絵具を厚く置き、白い筆触を散らして、光が野の上で揺らめくように見せ、画面全体を、敬愛する古い巨匠クロード・ロランへの静かな捧げ物として組み立てた。翌年、この絵は彼がついに王立アカデミーの正会員になる後押しとなった。ほぼ生涯をかけてようやく届いた名誉だった。




