
Peter Paul Rubens · PD
玉座の聖母子と聖人たち
作品情報
ストーリー
これは完成作ではなく、完成作にたどり着くための最後の一歩である。1620年代の終わり、ルーベンスはアントウェルペンのアウグスチノ会教会の主祭壇のために、巨大な祭壇画を引き受けていた。玉座に座る聖母子と、その周りに集まる聖人たち。大画面に取りかかる前に、彼は小さな下絵の上で色の配分と人物の位置を決めている。それがベルリン絵画館にあるこの一枚である。
2023年から2025年にかけて、ベルリンとアントウェルペンの研究者がこの下絵を蛍光X線で走査した。最初の構想の輪郭線が銅を含む絵具で引かれていること、そして途中で塗りつぶされた幼い天使がひとりいることが分かっている。完成した祭壇画のほうは、いまもアントウェルペンの王立美術館に残っている。




