
聖母子と聖人たち、寄進者
作品情報
ストーリー
ブルッヘの聖ドナティアヌス聖堂の参事会員リヒャルト・デ・フィッシュ・ファン・デル・カペレは、1511年に80歳を超えて世を去りました。この板絵はおそらく、同じ聖堂にあった一族の礼拝堂の祭壇に置かれていたもので、その祭壇は聖カタリナに捧げられていました。幼子イエスのいちばん近くに座り、指輪を受け取っているのがそのカタリナで、キリストとの「神秘の結婚」の場面です。聖バルバラは本を読み、髪飾りには小さな塔があしらわれています。マグダラのマリアは香油の壺を手にしています。淡い色の聖職者の衣でひざまずく参事会員について、ナショナル・ギャラリーは、その顔が実物を前に描かれたものではないようだと指摘しています。高齢や病のためにモデルを務められなかったのか、すでに亡くなっていたのかもしれません。足元のグレーハウンドの首輪には一族の紋章があり、背後の庭では天使がぶどうを摘んでいます。




