
聖母訪問
作品情報
ストーリー
キエーリはトリノの南東およそ15キロにある小さな町だ。15世紀、この町の一族ヴィッラ家は低地地方に根を下ろした銀行家で、故郷との縁を保ち、町のドミニコ会聖堂サン・ドメニコに礼拝堂を寄進していた。ルーヴル美術館は、この一族の誰かがこの板絵を含む三連祭壇画を注文し、祭壇画はその聖堂に置かれていた可能性が高いと考えている。
これはその右翼である。中央の板絵はいまパリにあり、天使がマリアに男の子を身ごもると告げている。ここに描かれるのは、ルカによる福音書でそれに続く場面、マリアが年上の親類エリサベトを訪ねるところで、エリサベトはのちに洗礼者ヨハネとなる子を宿している。サバウダ美術館はこの板絵にロヒール・ファン・デル・ウェイデンの名を残しつつ、フランドルの周辺という言葉を添えている。その慎重さはルーヴルとも重なり、ルーヴルはいま中央の板絵を彼の工房作としている。




