
Peter Paul Rubens · PD
アンリ4世とマリー・ド・メディシスの代理結婚式
作品情報
ストーリー
1600年10月5日、フィレンツェの大聖堂で行われたこの結婚式に、花婿は来ていない。フランス王アンリ4世の代わりに花嫁の指に指輪をはめたのは、伯父にあたるトスカーナ大公フェルディナンド1世で、式を司ったのはアルドブランディーニ枢機卿だった。国と国の取り決めとしての婚姻では、当時それが珍しい進め方ではなかった。
その場に、23歳のルーベンスがいた。マントヴァ公の随行としてイタリアに滞在していた時期で、彼は式を実際に見ている。二十数年後、マリー・ド・メディシスが自分の生涯を24枚の連作にせよと注文したとき、彼はこの日を選び、花嫁の背後に十字架を掲げる若い自分を描き込んだと長く考えられてきた。リュクサンブール宮殿のために描かれた連作は、いまルーヴルのメディシス・ギャラリーに並んでいる。




