
Eugène Delacroix · PD
冬——アエネアスの艦隊を破壊するよう懇願するユノー
作品情報
ストーリー
アルザスの実業家フレデリック・アルトマンが四季の連作を注文したのは1856年のことでした。ドラクロワは残りの人生をかけてこの四枚に手を入れ続け、1863年に亡くなったとき、四枚とも工房に置かれたままでした。どれも仕上がっていません。翌年の遺品競売でこれを買ったのはエティエンヌ=フランソワ・アロ、生前のドラクロワの絵をたびたび修復していた画材商です。そのあと四枚の表面には加筆が加えられ、手を入れたのはアロ自身だろうと考えられています。ですから、女神ユノが風を司るアイオロスに艦隊を沈めてくれと頼むこの冬の場面には、画家本人の筆と、その後の誰かの筆が重なっています。四枚は20世紀のあいだに何人もの持ち主を渡り、1952年にニューヨークの画商からサンパウロ美術館がまとめて買い取りました。




