
ウルカヌスからアキレウスの盾を受け取るテティス
作品情報
ストーリー
海の女神テティスが、頼みごとを携えてウルカヌスのもとを訪れている。息子アキレウスがトロイアで鎧を失い、神々の鍛冶屋に新しい武具を作ってほしいというのだ。『イリアス』のウルカヌスはすぐに引き受ける。母ユノにオリュンポスから投げ落とされたとき、テティスが彼を引き取って世話をしてくれた恩があったからだ。ヘームスケルクは、鍛冶場で働く巨人キュクロプスたちを彼のそばに置き、出来上がった盾をその手に持たせている。この板絵と、隣に掛かる《ウルカヌス、ヴィーナスとマルス》は、1540年ごろ、一つの三連祭壇画の両翼として描かれた。中央の《ウルカヌスの鍛冶場のヴィーナスとクピド》は現在プラハの国立美術館にあり、三つの場面はどれも同じ神とその仕事場をめぐるものだった。両翼はのちに下の部分を切り落とされ、それぞれ70センチほど短くなっている。ヘームスケルクは人物を全身像で描いており、美術館はそのつもりで見てほしいと述べている。




