
Diego Velázquez, Three Musicians, 1618. Wikimedia Commons. · PD
三人の音楽家
作品情報
ストーリー
セビーリャで修業していた10代の終わりから20代の初めにかけて、ディエゴ・ベラスケスは宗教画よりも、市井の食卓の情景を好んで描いた。ボデゴンと呼ばれるこの種の絵は、彼が1622年に宮廷へ出るまでのわずかな時期に、十点ほど残されている。この《三人の楽師》もその一つだ。粗末な卓を囲んで、三人の若者が音楽を奏でている。弦楽器を手にした二人が歌い、いちばん年下の一人は、楽器を小脇に抱えたまま、ワインの杯を持っている。卓にはパンやチーズが並び、奥にはなぜか、洋梨をつかんだ小猿がひそんでいる。強い光を横から当て、残りを深い影に沈めるこの描き方を、彼は宮廷画家となってからも手放さなかった。




