
Didier Descouens · PD
木々
作品情報
ストーリー
シニャックは1892年、ヨットでサン=トロペに入り、そのまま居ついた。当時の村は住民が数百人、使える鉄道もなく、たいていの人は彼の船と同じように海から着いた。はじめは借家住まいで、1897年に湾を見下ろす家を買っている。ヴァール県ではアーモンドが2月に、ほかの何より早く花をつける。この絵はその花である。同じころ彼は、1899年に刊行される本を書いていた。絵具をパレットの上で混ぜてしまうより、純色を隣り合わせに置いたままにしたほうが明るく見える、という主張の本である。画面は高さ26センチ、横64センチの細長い帯で、花はピンクと青と紫の別々の筆触として置かれ、その隙間から裸の枝がのぞいている。




