
カエサルへの貢ぎ物
作品情報
ストーリー
パリサイ人たちが一枚の硬貨を差し出し、ローマに税を納めるべきかと問うたとき、その答えは福音書でもっとも多く引用される言葉のひとつになった。カエサルのものはカエサルに返しなさい、という一句である。マンフレーディはこの罠を、硬貨の上に身を乗り出す半身像の一群のなかに置き、片側から強く照らして、手前の顔だけが闇から浮かび上がるようにした。1610年ごろ、メディチ家のために描かれ、神殿で学者たちと論じ合う少年キリストを描いた対の作品もあった。1753年にはウフィツィに移り、ヨハン・ゾファニーが描いた名高いトリブーナの室内画の奥に、この絵を見つけることができる。大公たちが名品を客に見せるために並べた、あの人いきれのする小部屋である。




