
Eugène Delacroix · PD
踊る二人のギリシャ兵士
作品情報
ストーリー
1941年6月、占領下のパリで、画商アンドレ・シェレールはこの絵をエッセンのフォルクヴァング美術館に15万フランで売りました。輸出許可は取っていませんでした。1945年、戦時の不当利得を調べる委員会に追及されたシェレールは、その美術館に売った絵はユダヤ人の男性のもので、本人は自分で売ることを禁じられ、パリを離れるための資金を必要としていたのだと述べました。けれども持ち主の名は一度も明かさず、作品についても「アルバニアの踊り手の水彩画」と語っていたため、この話は確かめようがありません。絵は1948年にドイツから戻り、1950年からは所有者の問題が決着するまでルーヴルが保管しています。描かれたのは1823年から1826年ごろの衣装習作です。白いひだスカートに金色の上着をまとったスーリの戦士二人が、踊りに身を躍らせます。一人の顔はぼかしたままで、もう一人の頭は画面の上端で切れています。




