
Peter Paul Rubens · PD
眠る二人の子供
作品情報
ストーリー
東京・上野の国立西洋美術館にあるこの小さな板絵は、1612年から1613年頃、アントウェルペンで描かれました。眠っている二人の幼子は、1611年に37歳で亡くなったルーベンスの兄フィリップの子ども、クララとフィリップだと考えられています。兄はアントウェルペン市の書記官を務めた人文学者でした。素早い筆さばきによる習作で、赤みのさした頬には不透明な絵具が厚く置かれ、その周りには薄く透明な層が重ねられています。ルーベンスはこの顔を、のちにミュンヘンにある花輪に囲まれた聖母子の絵など、より大きな作品の幼子や天使に使いました。X線調査によって、左の子どもは最初、目を開けて正面を向いた姿で描かれていたことがわかっています。この板絵は1796年、プロイセン王女ルイーゼがラジヴィウ家に嫁いだ際の持参品の一つで、1973年に同館に収められました。




