
ウェルトゥムヌスとポモナ
作品情報
ストーリー
物語の出典は、ローマの詩人オウィディウスが変身の話を集めた『変身物語』です。ニンフのポモナは果樹園の世話だけを生きがいにし、言い寄る男たちを一人も園に入れませんでした。季節の移ろいをつかさどり、どんな姿にもなれる神ウェルトゥムヌスは、ついに老婆に化けて入り込み、変装を解けるときが来るまで彼女に愛を説きました。
ゴルツィウスは1613年、その語らいの場面を描きました。裸のポモナはリンゴの木の下に横たわり、果樹の手入れに使う剪定ナイフを手にし、右手にはブドウのつるを握っています。前景にはリンゴ、洋ナシ、ブドウがあふれています。彼女にかがみこむ老婆こそウェルトゥムヌスで、アムステルダム国立美術館は正体を明かす唯一の手がかりを指摘しています。ポモナの両脚のあいだに意味ありげに突き立てられた杖です。




