
Peter Paul Rubens · PD
ヴィンチェンツォ2世・ゴンザーガ(断片)
作品情報
ストーリー
1600年から1608年まで、ルーベンスはマントヴァでヴィンチェンツォ1世・ゴンザーガ公の宮廷画家を務めました。そこでの最大の仕事が、市内のイエズス会教会のための祭壇画で、公爵一家全員が三位一体の前にひざまずく姿を描いたものです。この断片の少年は公爵の末子ヴィンチェンツォ。1594年生まれで、描かれたときは10歳ほどでした。祭壇画の中で最も若く、ただ一人、屈託なくこちらをまっすぐ見つめています。ルーベンスは、ヴェネツィア派から学んだ色彩で、この少年を素早く大らかな筆致で描きました。祭壇画は1801年にいくつもの断片に切り分けられ、この一片は1908年にウィーンの競売会社ドロテウムに現れ、美術館が購入しました。少年は1626年にヴィンチェンツォ2世として公位を継ぎます。しかし翌年、子のないまま亡くなり、ゴンザーガ家の本家は途絶えました。その短い治世のあいだに、一族の名高い絵画コレクションはイングランド王チャールズ1世へ売られ始めたのです。




