
聖母子
作品情報
ストーリー
1460年ごろ、フィリッポ・リッピには評判をとった作品がありました。現在ウフィツィ美術館にある、二人の天使を伴う聖母子で、天使の一人がいたずらっぽく見る者に笑いかけています。この板絵は、その後に彼が何をしたかを示しています。X線調査によると、リッピは初めあの構図を繰り返すつもりで描き始め、途中で考えを変えました。天使は消え、母と子だけが残ったのです。美術館は、この種の祈念画がフィレンツェでいかに新しかったかを強調しています。マリアは描かれた窓枠の前の玉座に座り、私たちは部屋の内側から、霞んだ風景を眺めているように感じます。そこには円形の神殿があり、川が遠くへと蛇行しています。マリアの衣装は当時の流行に沿い、二人の間には日常の優しさが漂っています。美術館はそこに、この主題が少しずつ世俗化していく一歩を見ています。誰の注文かはわかっていません。記録に初めて現れるのは1808年で、フィレンツェでリヴァンニ師から入手されました。




