
Claude Monet · PD
睡蓮
作品情報
ストーリー
画面の左下にはピンクと深い赤の睡蓮が浮かび、右側には淡い色の花が集まり、そのあいだの水面には空が映っています。モネは右下に署名し、1907年と書き入れました。ほぼ正方形で、縦93センチ、横89センチほどの画面です。モネがジヴェルニーの池を描き始めたのは1899年ですが、色のある睡蓮は、それより少し前に生まれた新しい植物でした。ヨーロッパの冬を越せる睡蓮は、それまでほとんどが白かったのです。南西フランスのル・タンプル=シュル=ロットで苗園を営んでいたジョゼフ・ボリー・ラトゥール=マルリアックが、暖かい地方の種と交配して色のある品種をつくり、エッフェル塔が建てられた1889年のパリ万国博覧会に19品種を出して、部門の一等賞を得ました。モネはそこでこの花に目をとめます。池を掘り終えた1894年、彼はラトゥール=マルリアックに初めて注文を出し、そのとき睡蓮と同じ数だけ蓮も買っています。




