
Claude Monet · PD
睡蓮
作品情報
ストーリー
1907年ごろ、モネはジヴェルニーの自宅の庭にある睡蓮の池を、すでに十年近く描き続けていた。その夏は出来映えに納得がいかず、誰の目にも触れないうちに何枚もの画布を削り取り、破棄してしまう。この一枚は残った。かたちは円形、いわゆるトンドで、池を描くのに彼が選んだのはごく数回にすぎない。円の内側からは水平線も岸もすっかり消え、視線はまっすぐ水面へ落ちていく。浮かぶ葉と、水面にとらえられた空だけが広がり、池がどこで終わるのかを告げる縁はどこにもない。同じころに描かれた円形の作品は、ほかにヒューストンとヴェルノンにも残されている。




