
Paul Signac · PD
日傘の女
作品情報
ストーリー
シニャックは作曲家のように自作へ作品番号を付けていた。この一枚は作品番号243にあたる。描かれているのはベルト・ロブレス、前年の1892年11月7日に彼と結婚したばかりの妻である。二人が知り合ったのはパリのキャバレー、シャ・ノワールだった。肖像画そのものが彼には数えるほどしかなく、描いたのは身近な人ばかりで、1890年の批評家フェリックス・フェネオンの肖像に続くのがこの絵である。親しい人々を描いたその連作は、ここで終わっている。日傘の縁も袖の輪郭も装飾的な曲線に整えられ、緑と橙、黄と紫といった補色の対比で画面が組み立てられている。




