
Johannes Vermeer · PD
ヴァージナルの前に座る若い女性
作品情報
ストーリー
フェルメールが遺した作品はわずか30数点しかなく、この小さな一枚は、そのなかでも最後に描かれたものと考えられています。縦横20センチほど、手のひらに乗る画面に、ヴァージナルという鍵盤楽器の前へ腰かけた若い女性が描かれています。20世紀のあいだ、この絵が本当にフェルメールの手によるものかは長く疑われていました。転機は2004年です。X線調査で、遠近法を正すために画家が消失点へ打った小さな針の穴が見つかり、下地の絵の具はロンドンにある二点のフェルメールと同じ、カンヴァスの布地は《レースを編む女》と一続きの反物から裁たれた可能性が示されました。こうした細かな物証が積み重なり、いまではフェルメール自身の作とみとめる研究者が多数を占めています。




