
オリッロの首を持って馬で去るアストルフォ
作品情報
ストーリー
物語は、ベックリンが好んで種を得た16世紀の大長編詩、ルドヴィーコ・アリオストの「狂えるオルランド」に由来する。騎手は騎士アストルフォ。手に提げた首は、盗賊オリルのものだ。オリルは普通のやり方では殺せなかった。腕を、脚を、いや首を斬り落としても、彼はそれを拾い上げてまた据え直す。その命はただ一本の魔法の毛にかかっていた。アストルフォは首を刎ね、体に取り返されぬよう首を携えて駆け去り、髪をかき分けて宿命の一本を探し当てる。ベックリンは1873年にこれを描き、逃走そのものをとらえた。斬られた首を前へ突き出し、首のない体が、なお後方のどこかを駆けている。




