
Nicolas Poussin · PD
バッカスの場面
作品情報
ストーリー
山羊の脚をもつファウヌスが、蔦の冠をかぶって頭をのけぞらせ、小さなアモルが差し上げる杯から酒を飲んでいる。その隣には水差しを持つ裸のバッカスの巫女が立つ。ポッサンは1626年から1628年のあいだ、ローマでこの小さな画面を描いた。美術館は背後に特定の古代の物語があると見ているが、いまだに突き止められていない。絵具の置き方は速く、仕上げも粗い。茶と灰色を基調に、臙脂の筆が数か所だけ効いている。18世紀のはじめ、この絵はロッテルダムの商人ヤコブ・マイヤースの所蔵品として記録に戻ってくる。その売立の書類に記された寸法は、いまの画面とほぼ一致する。のちにスペイン王フェリペ5世がラ・グランハ宮のために買い取り、同じ構図のもう一点はモスクワにある。




